シタデルカラーを買おうとしたら、種類が多すぎて何を買えばいいか分からない。
そもそも「ベース」「シェイド」「レイヤー」って何が違うの?
この記事では、そんな悩みを解決するために、ペイントの工程と色の役割を実体験ベースで整理します。
- ツールは揃えたけど、塗料の種類が多すぎて何を買えばいいか分からない
- カラーレシピを見るたびに必要な色が増えて、出費がかさんでいる
- ガンプラは塗っていたけど、ミニチュアペイントとの違いが分からない
- 公式のお手本みたいな塗り方が分からない
- ベース・シェイド・レイヤーの役割と、なぜこの順番で塗るのか
- 最初に揃えるべき汎用塗料8選と選び方の基準
- カッコよく仕上がる色の組み合わせ5パターン
- ガンプラ経験者が特に引っかかりやすいポイント
皆さんの快適なペイントライフの参考になれば幸いです!
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目次
ガンプラ経験者がミニチュアペイントでつまづくワケ
ウォーハンマーを始める前、私はガンプラを何体か筆塗り塗装していました。
だから、
「塗装経験があるし、すぐ慣れるだろう」
と思っていました。
これが間違いの始まりだと言う事にも気づかず・・・
公式のペイント動画を見たとき、最初に感じたのは
「あれ、思ってたのと全然違う」
でした。
ガンプラのペイントは「何色で塗るか」から始まります。
ガンプラはパーツの色分けは設計段階でほぼ決まっていて、塗装はその色をきれいに乗せる作業に近いんですが、ミニチュアペイントは違うんです。
「どの順番で塗るか」が先に決まります。
ベースカラーで下地を作り、シェイドで影を入れ、レイヤーでハイライトを乗せる。
この順番自体に意味があって、順番が変わると仕上がりが変わります。
色を「選ぶ」より先に、色を「重ねる工程」と各色の「役割」を理解しないといけないんですよね。
この認識がないままペイント動画を見ると、何が起きるでしょうか。
動画に出てくる塗料名を見て、「この色が必要だ」と買いに行く。
ところが次の動画では、別の勢力、別のレシピ・・・また違う色が必要になる。
「レイヤーカラーを買ったはいいが、そもそもレイヤーって何に使うのか分からない」という状態で棚に積まれていく。
さらにやっかいなのが、カラーレシピの「色と役割の罠」です。
レシピによって指定色が違っても、実際にはほぼ同じような色だった・・・
手持ちで代用できるのに気づかず、似た色を買い足してしまうケース。
逆に「これ似たような色だから大丈夫」と思って代用したら、下地に使うのにレイヤーカラーを使ってしまい、何度も重ね塗りが必要になったり、仕上がりがイメージと全然違ったケース。
どちらもあるあるです。笑
色の名前だけ見ていると判断できないんですよね。
どの工程で使う色なのかを理解していれば、代用が効くかどうかも判断できるようになります。
なにより、シタデルカラーは1本600〜1,000円前後するので、地味に財布に痛い。
ガンプラ経験者が特に陥りやすいのは、「色を選ぶ感覚」でレシピを見てしまうからです。
ウォーハンマーのレシピは「工程の設計図」なので、まず工程の意味と色の役割を理解してから色を選ぶ順番が正しい。
この記事では、その順番通りに整理していきます。
なぜこの順番で塗るのか|ベース・シェイド・レイヤーの役割と使う順番
そもそもの話をすると、ウォーハンマーを始めたとき、ベース・シェイド・レイヤーという分類が存在することすら知りませんでした。
ガンプラには、役割ごとに塗料を使い分けるという概念がないからです。
「塗料は塗料」として、色ごとに選んでいた。
だからシタデルカラーの棚を見ても、最初は色の種類だと思っていました。
「ベース」「シェイド」「レイヤー」という表記が何を意味するのか、分からないまま買っていた時期があります。
その結果、こんなことが起きました。
「なんかいつもより重ね塗りが必要だな」
「お手本みたいにぼんやり薄く塗れない…なんでベタっとなるんだろう」
後から理由が分かります。
前者はベースカラーで塗るべき場面でレイヤーカラーを使っていた
後者はレイヤーカラーで薄く乗せるべき場面でベースカラーを使っていた
道具の特性を知らずに使っていただけでした。
役割が分かってからは、レシピを見たときに「これはベタ塗り用だな」「これはハイライト用だな」と判断できるようになって、色選びの迷いがだいぶ減りました。
ベース・シェイド・レイヤーの役割
ベースカラー(Base)
隠蔽力が高く、プライマーや下地の上に均一に色を乗せるための塗料です。
最初に塗る「1層目」として使います。
発色が強く1〜2回で色が決まるので、広い面積や暗い下地の上から塗るのに向いています。
シェイド(Shade)
影色を入れるための塗料です。
サラサラとした液体で、ミニチュアの溝や凹部に自然に流れ込んで陰影を作ります。
ベタ塗りしたベースカラーの上から流すように塗るだけで、一気に立体感が出ます。
ガンプラでいう「ウォッシング(汚し塗装)」に概念が近いです。
墨入れのノリで使うとイメージしやすいかと思います。
レイヤーカラー(Layer)
ハイライトを入れるための塗料です。
具体的にはエッジハイライト(凸部のエッジだけを明るく縁取る)や、グレイジング(薄く溶いて色を少しずつ重ねてグラデーションを作る)に使います。
隠蔽力をあえて抑えた設計なので、下の色が透けて「ぼんやり明るくなる」のが正しい挙動です。
ガンプラ経験者なら「ドライブラシやエッジ塗りに使う薄め塗料」と近いイメージです。
順番通りに使うことでカッコよく塗れる
ベースで色の土台を作る ⇒ シェイドで影を入れて立体感を出す ⇒ レイヤーで光の当たる部分を明るくする
この3工程を経ることで、「塗りつぶし」ではなく「光と影のある立体」になります。
逆に順番を崩すと何が起きるかは、さっきの失敗談そのものです。笑
コントラストについて
「コントラスト」という種類の塗料もあります。
ベース⇒シェイド⇒レイヤーを1工程でまとめたような設計で、1色塗るだけで陰影まで出せる時短向けの塗料です。
ただし使い方がクラシックメソッドと少し異なるため、別の記事で詳しく解説します。
まずはベース⇒シェイド⇒レイヤーのクラシックメソッドを理解してからの方が、コントラストの仕組みも理解しやすくなります。
最初に買うべき塗料の選び方
塗料を買うとき、最初は「このレシピに必要な色」を起点にしていました。
結果が積み上がった20本超です。笑
ほぼ使わない色も出てきてしまったので、「汎用性の高い色から優先順位を決めて買う」という考え方に切り替えました。
判断基準は2つです。
- どの勢力にも使える色かどうか
例えば、ウルトラマリーン専用の青を先に揃えるより、どのミニチュアにも使う黒・白・金属色を先に買う方が投資効率が高い。 - 工程上の役割、特にベースカラーとシェイドを優先する
ベースカラーは土台なので、これがないと始まらない。
ベースカラーも水で薄めればレイヤーカラーと同じような効果を得られる。
シェイドは定番の色があり、汎用性が最も高い。
この2軸で考えると、自然と「まずこれを買えば困らない」リストが絞れてきます。
勢力問わず使える汎用塗料11選
以下はウォーハンマーの勢力・ジャンルを問わず使用頻度が高く、1本目から投資する価値がある塗料です。
特にシェイド3本は本当に汎用性が高くオススメです。
| 塗料名 | 役割 | 種別 | 用途 |
|---|---|---|---|
| Abaddon Black | ベース | 普通 | 黒の基本色。下地・黒パーツ全般。 |
| Wraithbone | ベース | 普通 | 明るい下地色で肌・骨の下地として使える。 |
| Rakarth Flesh | ベース | 普通 | 肌・骨・紙(巻紙等)の下地として使いやすい。 |
| Rhinox Hide | ベース | 普通 | 暗い茶色。革・土・暗い有機物の下地に使える。 |
| Mournfang Brown | ベース | 普通 | 中間の茶色。Rhinox Hideのハイライトにも使える。 |
| Retributor Armour | ベース | 金属色 | 金色の基本色。装飾・装備品全般。 |
| Leadbelcher | ベース | 金属色 | 銀色の基本色。銃・金属パーツ全般。 |
| Runelord Brass | ベース | 金属色 | 真鍮系の金属色。Retributor Armourと使い分け。 |
| Nuln Oil | シェイド | 陰影 | 万能影色。金属・暗い色全般に使える。 |
| Agrax Earthshade | シェイド | 陰影 | 茶系影色。錆びや革・木・肌・骨など自然物全般。 |
| Reikland Fleshshade | シェイド | 陰影 | 肌・骨・金色への影色。暖かみのある仕上がりに。 |
覚えておきたい黄金セット5パターン
色の組み合わせで「何がカッコよくなるか」を5パターンまとめます。
これを知っているだけで、レシピを見たときに「この色はこのパターンで使うやつだ」と判断できるようになります。
【① 銃・鉄・メカニカル系】
Leadbelcher ⇒ Nuln Oil ⇒ Stormhost Silver
金属の重厚感と光沢が出る。武器・機械パーツ全般に使える。Agrax Earthshadeにすると錆びも表現できる。
【② 黄金・装飾系】
Retributor Armour ⇒ Reikland Fleshshade ⇒ Liberator Gold
暖かみのあるゴージャスな金色に仕上がる。鎧の装飾・聖印に。
【③ 骨・白系】
Wraithbone ⇒ Agrax Earthshade または Reikland Fleshshade ⇒ Screaming Skull または Wraithbone
古びた骨の質感が出る。アンデッド・遺跡テイストに。
【④ 肌・巻物・紙系】
Rakarth Flesh ⇒ Agrax Earthshade または Reikland Fleshshade ⇒ Pallid Wych Flesh
肌はReikland Fleshshadeがオススメ。紙や巻物にも汎用的に使える。
【⑤ ベルト・革小物系】
Rhinox Hide ⇒ Nuln Oil ⇒ Mournfang Brown
暗い革の質感。装備品の細かい革パーツに。
クラシックメソッドで実際に塗ってみる
ちょうど今ペイント中のミニチュアがあるので、実際の工程をそのまま紹介します。
題材は銃の金属部分と、それをしまう革ホルスターの2箇所です。
素材感がまったく違う2つのパーツを並べることで、クラシックメソッドの応用の幅が伝わるかと思います。
銃の金属部分:Leadbelcher ⇒ Nuln Oil ⇒ Stormhost Silver

金属部分全体にLeadbelcherをベタ塗りします。
ベースカラーなので隠蔽力が高く、1〜2回塗れば均一に色が乗ります。
一度塗ったところは、乾くまで塗らないよう気を付けてください。
とはいえ、シタデルカラーはすぐに乾くので、重ね塗りも時間を置かずささっと塗れます。
この段階ではのっぺりした銀色ですが、これが土台になります。

Leadbelcherの上からNuln Oilを塗ります。
サラサラした液体が銃のモールドや溝に自然に流れ込んで、陰影が生まれます。
ガンプラのウォッシングと同じ感覚で使えます。
ここで焦りは禁物です。
しっかりシェイドが乾くまで待ちましょう!
乾いた瞬間、「あ、急にカッコよくなった」と感じる工程ですね!

Stormhost Silverで銃の出っ張った部分やエッジだけに明るい銀色を細く乗せます。
光が当たっている部分だけ明るくなるので、金属の立体感がさらに出ます。
革ホルスター部分:Rhinox Hide ⇒ Nuln Oil ⇒ Mournfang Brown

革ホルスター全体にRhinox Hideをベタ塗りします。
Rhinox Hideは非常に暗い茶色で、革の「くたびれた暗さ」を出すのに向いています。

革の縫い目や折れ目にNuln Oilが溜まって、自然な陰影が出ます。
金属パーツと同じシェイドを使っていますが、暗い茶色の上に乗せると革特有のくすんだ質感になります。
同じ塗料でも下地の色によって印象が変わるのが面白いところです。

革ホルダーの折れ目や角など、光が当たる部分に明るいMournfang Brownを乗せます。
Mournfang BrownはベースカラーですがRhinox Hideより明るいので、そのままハイライトとして機能します。
「レイヤー工程にはレイヤーカラーしか使えない」わけではありません。
ベースカラーでも下地より明るければハイライトに使えます。
これが私がベースカラーを優先して揃えている理由のひとつです。
1本で複数の工程に使い回せるので、投資効率が高いんですよね。
2つの工程の共通部分
素材も色も違いますが、工程のロジックはまったく同じです。
ベースで色の土台を作る ⇒ シェイドで影を入れる ⇒ レイヤーで光を乗せる
これを理解してしまえば、どんなパーツにも応用できます。
レシピを見たとき「この色はどの工程で使うのか」が分かるようになると、無駄な買い足しもぐっと減ります。
まとめ|最初はこの構成で揃えれば十分
長々と書いてきましたが、結論はシンプルです。
- 「ベース」で色の土台をつくる
- 「シェイド」で影を入れる
- 「レイヤー」で光を乗せる
- Abaddon Black(アバドン・ブラック)
- Wraithbone(レイスボーン)
- Rakarth Flesh(ラカルス・フレッシュ)
- Rhinox Hide(ライノックス・ハイド)
- Mournfang Brown(モーンファング・ブラウン)
- Retributor Armour(リトリビューター・アーマー)
- Leadbelcher(レッドベルチャー)
- Runelord Brass(ルーンロード・ブラス)
- Nuln Oil(ナルン・オイル)
- Agrax Earthshade(アグラックス・アースシェイド)
- Reikland Fleshshade(レイクランド・フレッシュシェイド)
この11本があれば、どの勢力のミニチュアにもある金属・革・骨・装飾といった主要パーツの大半をカバーできます。
他のカラーは、後から勢力のレシピに合わせて1本ずつ足していけばいいと思います。
コントラストメソッドを使った時短ペイントについては、別記事で解説予定です。
クラシックメソッドに慣れてきたら、ぜひそちらも参考にしてください。
